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名前とブログ名は(仮)です。そのうち変わりそうな予感。08年1月3日に引っ越してきました。やたら古い記事がありますが旧ブログのものです。

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解体諸因 読了
ミステリィとSFの融合・SF新本格にハマり近頃は西澤保彦ばかりを読んでいたのですが、西澤保彦とのファーストインパクトはSFではなく。バラバラ殺人でした。
解体諸因 (講談社文庫)解体諸因 (講談社文庫)
(1997/12)
西澤 保彦

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これはまさしくバラバラ殺人の宝石箱やぁ…。

本書はその名が示すとおり、バラバラ殺人を題材とした9つの物語から成る連作短編集。作者はよっぽどバラバラ殺人というものが好きなようで、どれもこれもがバラバラ殺人。当初は全て首無し死体で統一しようとしていたらしいのですが、さすがにそれは無理だろうと思い直したため、様々な種類のバラバラ殺人が書かれています。

34個に切り刻まれた主婦、エレベーターで16秒間に解体されたOLといった本格的なものから、ぬいぐるのバラバラ事件といった人が死なないライトなもの、さらには短編集と言っておきながら、200ページほどの長さがある"推理劇『スライド殺人事件』"なる戯曲形式で書かれた中編級のものまで収められており、そのバリエーションたるや相当なもの。全てバラバラ殺人では、食傷気味になるのではなかろうかと心配していたのですが、全く飽きることがなかったですね。

題材が題材なだけにグロイ内容ではあるのですが、探偵役が直接事件に関わっているものが少なく、安楽椅子探偵的な他人事感覚で話が進んでいくので(数年前の事件を勝手に推理したり)バラバラ殺人だけど気持ち悪い部分は少なかった。また、飄々としたユニークなキャラが多く、常にあっけらかんとした雰囲気が漂っていて、それが事件の凄惨さを相殺していました。もともとは書店で見かけて、バラバラ殺人でも読みまくって気持ち悪い気分になろう! とM心満載で手に取った本書ですが、良い意味で裏切られました。凄惨そうにみえて、真相を知るとかなり笑える内容になっています。

トリックの方は、バラバラ殺人ですから何のために解体したのかを推理していくのは当然のことながら、動機にも拘りを持って、そちらの方面からも考えを巡らしていくのが面白かった。探偵役が考えだす動機(犯行動機、解体動機)というものが突飛なものばかり。そんなんあり? と言いたくなるようなものなのですが、探偵役は事件に関わりのない人間ですから、真意を確かめる術もなくそれが許されてしまうのが良いですね。そこから導き出されるトリックは強引だけど意外性のあるものばかりです。

連作短編集ということで、9つの物語はバラバラですが、人物であったり事件であったり微かに繋がりがあります。特に第9因に至っては、それまでのいくつかの事件が複雑に絡まっており本書の見所の1つです。これには唸らされました。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

【2008/02/17 22:38】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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